他流派経験者の方へ


以前に稽古されていた方へ向けて
 自分が稽古している道場での稽古のスタイルで、上達が停滞しているとか、練習方法に疑問をお持ちの方は一度、是非見学にいらして下さい。

 見学するだけなら現在の道場の師範に許可を受ける必要もありませんし、気兼ねすることも無いでしょう。
 見学して一度体験してみたいとなったら、どうぞ出稽古にいらして下さい。今のあなたに適したレベルの稽古メニューで一緒に稽古をしましょう。

 ただし、稽古に参加される場合には所属団体の許可を受けてから来て下さい。自分自身の勉強のつもりで稽古に参加しただけであっても、そのことで上の方とモメてしまった場合、こちらでは対処のしようがありません。

 一般的には自分の所の技術や指導内容に自信の無いところほど道場生が他の道場に出入りするのを嫌う傾向にあるようです。

 鳳雛会では出稽古をほとんど制限していません。→出稽古
普段と違う相手との稽古は新鮮な気持ちで行うことができますし、他団体の稽古に触れることによって、それまで気付かなかったことを発見することができます。

 きちんと手順さえ踏めば出稽古することに何の問題もありません。

 もし出稽古に行った先の稽古が自分に一番合っている思えば、正式に手続きを踏んでそちらに移ればいいんです。

 ヘタな縄張り意識で道場生を囲い込んでも、その道場生にとっては何の利益にもなりませんし、空手界全体としても進歩がないことは明らかです。

 鳳雛会の稽古のシステムは初心者の段階から一つずつステップを踏むように段階的に組まれています。→稽古システム
 出稽古に来ていただいた場合、レベルに合わせて一緒に稽古をしていただきますが、ある一定の段階までしか稽古できません。

 これは別に内容を出し惜しみしているわけではなく、稽古する内容には前段階の稽古ができていないと次の内容ができないことがあるからです。
建物の一階が無くては二階が建てられないように、基礎が無くては応用ができないのです。

 出稽古に来られる方はある程度の経験があるわけですから、少しレベルの高いことを行ってもこなすことはできますが、更に次のレベルに進もうとした時にそれまでの積み重ねがないとできないのです。

 鳳雛会では他流の経験があり、黒帯を取得していても白帯から始めていただきます。理由は上に述べた通りです。
 経験者が体験入会した場合にはある程度のことができるので、つい先のことを行なってしまいがちです。しかし、途中を飛ばしては上の段階に行くほど伸び悩んでしまうことになります。もちろん他流の経験があればそれだけ技術の習得も早くなるので飛び級などで昇級が早くなることはあります。

 怪しげな流派では、他の団体から移ってきた人物がその流派の技術体系を習得してもいないのに、突然、高段位の帯を締めていることがありますが、柔道、剣道と違い、空手は統一の組織がなく、各流派で昇段の基準が異なります。ですから、たとえ他の団体で有段者であったとしても、その組織での審査を経なければ黒帯を締めるのは本来おかしいわけです。


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