スマートな着こなし


道着の着方


サイズの合ったものを使う
道着の着方@

 空手着の着方についてです。柔道をやっていた方なら帯の結び方などもわかっていると思いますが、最近は男性が和服を着る機会もほとんど無い為、どう着たらいいのか知らない人も多いようです。

 入会したばかりの頃は先輩に帯の結び方から教えてもらい、とりあえず稽古はできるように着ることはできても、どこか「様にならない」着方になっていることが多いようです。
 上級者は空手着姿がビシッと決まり、凛々しく見えるものですが、そういった着方のコツは自分で工夫するか、うまく着ている人に教わるしかありませんでした。

 最近はネットで、「道着の着方」「道着の畳み方」などが散見されますが、通り一遍の初心者向けのものしか、私は見つけることができませんでした。
 書物などに記載されているのも同様で、上級者のみが知る「コツ」のようなものは、当たり前に着ている人にとっては改めて記載するようなものでもないのかもしれません。

 けれど、空手着の着こなしも実力の内でしょう。初心者は高段者や大会上位に入る人を憧れの目で見るのですから、上級者側もそれ相応に身なりに気を使うべきでしょう。

 前置きが長くなりましたが、道着を着る上でのちょっとしたコツ、カッコいい着方についてここまで詳しく公開しているのは他では見たことがありません。カッコよく着る為には少し手間の掛かるところもありますが、それと引き換えに見た目だけでなく、本来の役割である機能性の面でも勝る部分がありますから、是非取り入れて欲しいものです。

@サイズの合ったものを使う
 まず何より、サイズの合った道着を着用する事です。道着のサイズのところでも最適な大きさの道着を選ぶということを述べましたが、大き過ぎる動きが鈍重に見えますし、小さ過ぎるとどんなにカッコ良く着ようとしてもチンチクリンカッコ良く見えるはずがありません。

 昔の道着は洗うとかなり縮んでしまうので、身体に合った道着よりも小さ目になったものを着ている人が多かったように思います。
 最近は生地に防縮加工が施されていたりするため思ったほど縮まず、逆に大き過ぎたなどという声も聞きます。
 同じメーカーでも品番によって使われる生地が違うと、型紙は同じでも布自体の縮み方が変わるので最適のものを選びにくくなります。

 同じメーカー、同じ品番のものを継続して買うというのは、サイズを決める上では有効な方法ですが、モデルチェンジも頻繁に行なわれるので、微妙にフィット感が変わってきます。また、最近はメーカーがサイズの号数を細かく分けているものもあるので、昔は太っている、痩せているに関わらず、丈のみで合わせていたのが、自分に合ったものを買いやすくなってはいるのですが、その分、メーカーが在庫しなければならない種類が増えるので、どうしても単価が高くなってしまいます。
 余程の痩せすぎ、太りすぎでなければ上衣の丈で合わせたものを購入し、下衣は裾上げで長さを調整すればよいと思います。

→ 「下衣の穿き方」へ続く


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