主催 空手道脩己會 誠心館
第23回 西日本空手道選手権
 平成21年9月13日(日)、尼崎総合記念体育館において空手道脩己會 誠心館が主催する第23回西日本空手道選手権大会が開催された。
この大会は非常にレベルの高いものとして知られているが、今回から段外の部が設けられ将来の空手界を担うフレッシュな若手の戦いも同時に見ることが出来るようになった。
 鳳雛会からは5名が参戦し、全員が素晴らしい戦いぶりを見せてくれた。
 荒砂浩志は段外の部に出場。このクラスは無差別のトーナメントで、準々決勝で当たった金沢一晃(誠心館)は180cm120kという今大会最重量選手。本戦からステップを巧みに使い上段、中段ときれいに蹴りをヒットさせていくが、如何せん体重差が大きく、決定打とはならず延長、再延長へと試合は進む。さすがに疲れが見えて少し動きは鈍ったが、判定は引き分けとなり、体重判定に入る。荒砂66kgに対し、金沢は乗った体重計のメーターが振り切り測定不能。見事勝利を掴み取った。しかし、準決勝では疲れが見え、判定負けを喫する。ダメージの残った体で三位決定戦に臨み、延長まで意地で戦うが、痛めた脚を攻められ残念ながら判定負けとなった。
 同じく段外の部に出場した大木良太は大会出場2回目ながら、ガムシャラな攻めと覚えたばかりの「極め」を使い、次々と勝ち進んでいった。決勝戦の相手は反対ブロックで勝ち上がってきた林 和宏(真道会館)のはずだったが、準決勝で荒砂と戦った際に骨折したことが判明し、棄権となって大木の優勝が確定した。
 有段の無差別級に出場した足立洋二は自分より一回り大きい矢内誠司(柳心流)をパンチのラッシュで圧倒し勝ち上がっていったが、準決勝の相手、井上 真(勇誠会)は他の大会でも常に上位に入る強豪選手。今回の大会も決勝で膝蹴りを決めノックアウトを奪って優勝したのは彼であったが、足立はワンランク上の相手であってもひるむことなく得意のパンチで攻め込んでいった。延長にまで持ち込んだが、技術的に及ばず、終了間際に何度か顔面へ膝蹴りをもらい判定で敗退した。三位決定戦では反対ブロックの同門、工藤と対戦することになったが、さすがに相手が一枚上手で判定負けとなった。しかし、今までグローブの大会では好成績を挙げていたがフルコンタクトの大会では目立った成績を残すことは出来ていなかったのが、今回の結果で一つ大きく成長することが出来たようである。
 有段の無差別級で反対ブロックを勝ち上がっていた工藤康弘は準決勝で三上勝也(真道会館)とぶつかる。非常に組手が噛み合う相手で、体格もほぼ同じ。昨年同様に体重判定後の再々延長までもつれ込む。しかし最後のマストシステムでの判定でわずかに及ばず敗退することとなった。三位決定戦では足立との同門対決ということで大きな声援もまったく無い静かな試合の中、実力差を見せつけて判定勝ちを収めた。
 今回、ハイレベルの大会でありながら鳳雛会としては珍しく5名も出場し、4名が入賞するという非常に好成績を残すことができた。普段の稽古時からお互いが協力して切磋琢磨した結果ではあるが、これは試合に出たメンバーだけのものでなく、稽古に協力してくれた他の道場生や、出稽古でお世話になった他流の先生方の協力があってこそ成し遂げることが出来たのである。これからも感謝の念を忘れず稽古に励むようにしたいものである。
  Congratulation!!    Congratulation!!
荒砂 足立
四位おめでとう!     四位おめでとう!

Congratulation!!
工藤
三位おめでとう!

Congratulation!!
大木

優勝おめでとう!


入賞者
入賞した選手たち


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