空手の


上下関係


って、必要なものなの?
確かに武道の世界は縦社会ですから序列はありますし、上下関係も存在します。大学の体育会の空手部や、一部の道場では意味不明の先輩後輩関係があり、先輩の言うことは絶対だとか、先輩との会話には「押忍」以外使えないようなところも存在します。しかし、いくら武道の世界、空手の道場だ、とは言っても、あくまで社会の中で存在する以上、一般常識からあまりにもかけ離れているような所は、存在する価値が無いといっても言い過ぎではないでしょう。
では、空手の道場でも先輩後輩に関わらず、上下関係など無い方がよいのでしょうか。私はそれではいけないと考えます。
サークル活動のような形で仲間と少し身体を動かしたいだけならそれでいいかもしれません。しかし、空手の持つ武道性残すべき価値のあるものだと思っています。

空手道場に限らず、社会の中では必ず上下関係というものが存在し、その中での礼儀作法が必要とされてきます。それをわかりやすい形でトレーニングする場空手道場にあると思えばよいのです。
戦いになれば相手を打ちのめして倒す、という厳しさのあるがゆえに、普段、他人と接する時には礼儀が必要とされてくるのです。
ただ単に人を倒す術だけを身に着けたいのなら、暴力団にでも入ってナイフで相手を刺す練習や、ピストルの使い方を教えてもらえばよいのです。

礼儀作法は身を守る術(すべ)です。たとえ無意識であっても、相手に対して失礼な態度をとると争いになるので、普段からそうならないように気を配ることが必要なのです。
けれども理不尽な暴力には屈することなく、イザという時には相手に立ち向かえるだけの勇気実力を持ち、動じない心の強さを身につけることが武道を学ぶ目的だと思います。


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