自助努力


空手を続けること


モチベーション
 社会人になるとやはり仕事が忙しくなり、空手の稽古から足が遠のいてしまう人が多いようです。
 別に空手が嫌いになったわけではなく、むしろ空手が大好きで、試合にも出て頑張りたいと言ってそれに向けて稽古に取り組んでいたのに、ちょっとしたきっかけでプツンと来なくなるのです。
 しばらく顔を見ないなぁと思っていると久し振りに現れて「頑張ります!」と再開するのですが、数ヵ月するとまた・・・

 そうやって途切れとぎれでも復活してまた空手を続けてくれるのはうれしいのですが、継続できていないから一定のレベルを行ったり来たりで、あともう少しでワンランク上のレベルに、というところを越えることができません。
 そうやっているうちに年齢は上がっていくので、大会で上位に入るために必要な体力が少しずつ衰えていきます。
 とてももったいない事だと思います。

 もちろん試合に出て勝つことだけが空手の目標ではありませんが、試合のルールで活躍するには若くて体力のある間の方がいいのに決まってます。
 しっかり稽古すれば大きな大会でも活躍できる素質を持っているのにと思うと残念でなりません。

 稽古を続けられなくなる理由は人それぞれいろいろあるとは思います。けれど、それがケガや病気などの身体的な問題でないのなら、それはほとんど本人の気持ちの問題でしょう。
 モチベーションが上がらない理由にもいろいろあると思いますが、気持ちの問題は本人以外にはどうしようもありません。自分で気持ちを整理して、自ら取り組む自主性を養うのも武道の修練の内です。

 人が生きていくのに絶対不可欠なものは睡眠と食事で、どんなに気持ちが落ち込んで食欲がないといっても食べなければ死んでしまいますし、心配事があって夜眠れないといっても全く眠らないで過ごすことはできません。

 毎日の生活に食事と睡眠が絶対に必要なように、空手することを当たり前として自分の中で必要不可欠なものだと考えることができれば、ゆっくりでも、少しずつでも、稽古を続けることができるようになるのではないでしょうか。

頑張ってほしいものです。


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